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Tips エンジニア採用のヒント

公開: 2026/5/19

転職ドラフトでエンジニア採用完全ガイド|指名コメントから承諾率向上まで

競争入札型スカウトの転職ドラフトで採用を成功させる指名コメント・年収設計・運用の全手順

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転職ドラフトでエンジニア採用完全ガイド|指名コメントから承諾率向上まで

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転職ドラフトは「スカウトを送る前に年収を提示する」という他にない仕組みを持つ、ITエンジニア特化の競争入札型採用サービスです。指名返信率は約90%、面談承諾率は約30%と高水準ですが、優秀なエンジニアに刺さる指名コメントが書けるかどうかが採用成否を分けます。

このページでわかること

  • 転職ドラフトの仕組みと他媒体との根本的な違い

  • 年収提示の考え方と入札戦略の立て方

  • 高承諾率につながる指名コメントの書き方と具体例

  • 毎回のドラフトで実行すべき運用フロー・工数の実態

  • 転職ドラフトが向くエンジニア層・媒体ミックスの考え方

TL;DR(要点まとめ)

  • 競争入札型:スカウト時に年収を提示するため、選考入り後の条件ミスマッチがほぼ起きない

  • 返信率は90%超:エンジニアが「興味あり」を押した相手だけに面談交渉するため、メール開封率より進捗率が高い

  • 勝負は指名コメント:テンプレート不可・1通ずつ手書きの仕組みだからこそ、質の差が直接承諾率に出る

  • 開催は月1回約2週間:集中型イベントなので、運用スケジュールを事前に組まないと工数が溢れる

  • 料金は年間50万円+成功報酬160万円:年収不問の固定成功報酬なので高年収採用ほどコスパが良い

1. 転職ドラフトとは何か|競争入札型採用の仕組み

転職ドラフトは株式会社リブセンスが運営するITエンジニア特化のダイレクトリクルーティングサービスです。一般的なスカウト媒体と決定的に異なる点は「指名と同時に年収を提示する」こと。エンジニアは最初から自分へのオファー年収がわかった状態でアプローチを受けます。

毎月1回・約2週間のドラフト期間に、企業がエンジニアを指名→エンジニアが返答(興味あり/なし)→マッチングした相手と面談交渉という流れです。2026年1月実績(株式会社リブセンス発表):参加エンジニア537人・参加企業235社・総指名数2,800件・平均提示年収816万円。

指名返信率が約90%という数字は「エンジニアが事前に年収を確認した上で返答している」から実現できる水準です。一般スカウト媒体(Green・BizReach等)の返信率が5〜20%程度なのとは構造から違います。転職ドラフトが特に強いのは「今すぐ転職するつもりはないが、良いオファーがあれば動く」転職潜在層へのアプローチです。

各スカウト媒体の比較はエンジニア採用スカウトサービス比較も参照してください。

2. 登録者の特徴と採用に向く層

スカウト運用支援を通じた実感として、転職ドラフトに多いのは「自分の市場価値を数値で確認したい30〜40代ミドル層」と「今すぐ転職するつもりはないが良いオファーがあれば動く転職潜在層」です。GitHub・技術ブログ・登壇などアウトプットに積極的で、スタートアップ・SaaS・モダン技術環境を志向する傾向が強い。

採用しやすいポジション:バックエンド・フルスタックエンジニア、テックリード・シニアエンジニア(年収700〜1,000万円帯)、自社開発企業での採用。

採用が難しいケース:組み込み・ハードウェア系(登録者が少ない)、年収300〜500万円帯のジュニア層(メイン層と乖離)、大企業・SIer向けの要件。

3. 料金体系と費用対効果

転職ドラフトの料金はシンプルな2本立てです。

費用項目

金額

基本利用料

50万円/年

成功報酬(正社員採用)

160万円/1名

成功報酬(業務委託)

30万円/1名

最大の特徴は成功報酬が年収に連動しない固定額であること。人材紹介会社は「年収の30〜35%」が相場なので年収1,000万円採用では300〜350万円かかります。転職ドラフトは160万円固定なので年収600万円以上の採用で明確にコスト優位。年収700〜900万円帯のシニアエンジニア採用で費用対効果が最も出やすい媒体の一つです。短期離職の返金規定あり(詳細は契約時に確認)。

4. 指名コメントの書き方|承諾率を決める最重要要素

転職ドラフトでは「指名コメント」が採用担当者の最大の武器です。テンプレート機能がなく1通ずつ手書きが必須という制約が、丁寧なコメントを書ける企業を有利にします。

承諾される指名コメントの3段構成

  1. なぜあなたに指名するのか(Need you)

  2. 入社後に何を任せたいか(具体的なミッション)

  3. なぜ現職より○万円高い提示をするのか(価値の根拠)

多くの企業が「Give you(弊社はこれを提供できます)」のメッセージだけを書きます。優秀なエンジニアは好条件に慣れているため、「Need you(あなたのこのスキルが必要だ)」のメッセージでないと動きません。

NGの例:「スタートアップで技術課題がたくさんあります。○○さんのGoの経験を活かしていただきたい。」→誰にでも使い回せる内容で個人宛てに見えない。

OKの例:「○○さんのFoo OSS(GitHubで確認)でのキャッシュ設計と、現職でのマイクロサービス分割の経験を拝見しました。弊社は現在、月間1億リクエスト超のAPIでキャッシュ戦略の見直しを急いでおり、技術リードできる方を探しています。○○さんの経験がダイレクトに活きると確信し、現職を80万円上回る提示でご連絡しました。」

作成手順:①レジュメを最低20分読む、②GitHubやブログがあれば確認する、③「今この人が必要な理由」を1文で言えるか確認する、④3段構成で400〜600字にまとめる、⑤現場エンジニアに技術的妥当性をレビューしてもらう。

指名コメントの質は「候補者のレジュメをどれだけ読んだか」に比例します(スカウト運用支援の現場から)。詳しくはエンジニア向けスカウトメールの書き方も参照してください。

5. 年収提示の戦略的な考え方

転職ドラフトの承諾調査では、最高年収を提示した企業が必ずしも選ばれるわけではありません。承諾に強く影響するのは①指名理由の納得感、②技術環境・カルチャー(自社開発・モダン技術・リモート可否)、③候補者の志向との合致——の3要素です。年収は「足切りを超えるライン」に設定できれば十分です。

実務的な手順はシンプルです。①候補者の現年収+15〜20%を「興味を持ってもらえるライン」の目安にする、②「750〜900万円で提示可」という幅をCTO・経営層とドラフト前に承認しておく(当日決裁は時間ロス)、③指名コメントに「なぜ現職より○万円高い提示か」の根拠を書く。

株式会社リブセンスの発表によると、平均提示年収は2020年1月の644万円から2025年7月の816万円へと5年間で147万円上昇しています。年収600万円未満の提示では採用競争に参加しにくいのが現状です。

6. 運用フローと工数の実態

転職ドラフトは月1回・約2週間のイベント形式です。「始まってから考える」では時間が足りません。事前準備が勝率を決めます。

開催前(1週間前):指名候補リストの確認、年収レンジのCTO合意、指名コメントの事前作成

開催中(約2週間):初日〜3日目に優先候補から指名実行。「興味あり」が届いたら48時間以内に面談設定を連絡する。

終了後:指名数・返答率・面談率を記録し次回の改善仮説を立てる。

月あたりの工数目安は採用担当者1人で以下のとおりです。

タスク

工数目安

候補者リサーチ・レジュメ確認

4〜8時間

指名コメント作成(10〜20通)

5〜10時間

面談対応・日程調整

2〜4時間

振り返り・次回準備

1〜2時間

7. 体制づくりと面談での差別化

転職ドラフトの採用は「採用担当者だけで完結させる」のが最大の失敗パターンです。理想の役割分担は以下のとおりです。

役割

担当

タスク

指名リスト作成

採用担当者

候補者スクリーニング・優先順位付け

コメントレビュー

現場エンジニア/TL

技術的妥当性の確認

年収決裁

CTO/経営層

提示年収の最終承認

巻き込み方のコツは「依頼範囲を絞る」こと。「このレジュメを読んでGoスキルを10分で評価してほしい」という依頼なら動いてもらいやすい。

面談での差別化は4点です。①技術課題の解像度(「N+1問題の解決をリードしてほしい」等の具体性)、②意思決定スピード(3〜4週間以内クロージング)、③条件のオープンさ(株式報酬・リモート可否を初回面談で開示)、④現場エンジニアとの接点(採用担当者だけの面談で終わらせない)。

8. 転職ドラフトと媒体ミックスの考え方

転職ドラフト単体では採用ニーズの全てを満たせません。以下の使い分けが現実的です。

転職ドラフトが強い場面:年収700〜1,000万円帯のシニアエンジニア採用、転職潜在層へのアプローチ、固定成功報酬での採用コスト管理。

他媒体で補完すべき場面

  • 年収400〜600万円帯の若手 → Green・Wantedly

  • GitHubスコアで評価したい → Findy・LAPRAS

  • 即転職意向の強い顕在層 → BizReach・doda

  • カルチャー発信・ファン作り → Wantedly

スタートアップ(シリーズA〜B)の推奨構成は「転職ドラフト(シニア・テックリード層)+Findy(若手〜ミドル層)+Wantedly(カルチャー発信)」の3媒体です。コア人材を転職ドラフトで刈り取りつつ、将来を見据えた若手採用をFindyで並行して回せます。Findyの詳細はFindyエンジニア採用完全ガイドを参照してください。

FAQ(よくある質問)

Q. 小規模スタートアップでも使えますか?

A. 使えます。登録エンジニアはスタートアップ志向が強く、面白い技術課題がある会社は刺さりやすいです。年収提示の水準(700〜800万円以上)を用意できるかが前提条件です。

Q. 指名コメントの適切な文字数は?

A. 400〜600文字が目安。長文より「なぜこの人に指名したか」の明確さが重要です。

Q. 毎回ドラフトに参加すべきですか?

A. 採用ニーズがある限り毎回参加を推奨します。見送ると1ヶ月タイムロスです。候補者リストが少ない月は質の高い指名を10〜15通に絞る方が結果が出ます。

Q. 返答がない(拒否)場合の原因は?

A. 主な3原因は①提示年収が現年収を下回っている、②指名コメントが汎用的で個人宛てに見えない、③候補者が現在転職意向がない——です。①②は改善できます。③は次回ドラフトに持ち越してください。

Q. 成功報酬160万円は高い?

A. 年収600万円以上の採用であれば人材紹介(年収の30〜35%)より安くなります。シニアエンジニア採用ではコスパ良。年収500万円以下には割高感があります。

Q. ドラフト期間外にもアプローチできますか?

A. ドラフト形式と別に常時スカウト型のサービスも提供しています。詳細はサービス担当者に確認してください。

まとめ:転職ドラフトで採用成功するための3原則

転職ドラフトは「高い年収を提示すれば採用できる」媒体ではありません。成功企業に共通するのは以下の3点です。

1. 候補者のレジュメを本気で読む:10通の質の高い指名が、100通のテンプレ指名より結果を出します。

2. 現場エンジニアを巻き込む:採用担当者だけでは書けない「技術的な具体性」が指名コメントに必要です。CTOや現場エンジニアの関与体制を作ってください。

3. PDCAサイクルで回す:月1回のドラフトを毎回振り返る。初回から完璧は無理で、3〜6回参加すると自社のパターンが見えてきます。

採用活動の見直しを検討している方は、techcellarのスカウト運用代行サービスもご活用ください。指名コメント設計から年収戦略まで一緒に考えます。

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岩佐 直樹techcellar 運営者

現役エンジニアでありながら、スタートアップのエンジニア採用支援を行う。採用コンサル営業として採用を売る側の経験と、エンジニアとして採用される側の経験を併せ持つ。13以上のダイレクトスカウトサービスの運用経験をもとに、AI×採用の実践ノウハウを発信。

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