公開: 2026/4/27|更新: 2026/6/7
SaaS企業のエンジニア採用戦略|フェーズ別の採用設計と実践ガイド
SaaS企業のシード期からシリーズB以降まで、フェーズ別のエンジニア採用戦略と実践手法を解説
SaaS企業のエンジニア採用は、事業フェーズによって採るべき人材像・採用チャネル・EVPが根本的に異なる。シード期はT字型の起業家マインド、シリーズAは専門性と再現性、シリーズB以降は仕組み化スキルが鍵だ。汎用的な採用ノウハウをそのまま当てはめると、採用ミスマッチが頻発する。
TL;DR(この記事の要約)
SaaS企業の採用は「事業フェーズ × プロダクト成熟度」で戦略が根本的に変わる。汎用的な採用ノウハウを適用するとミスマッチが頻発する
シード期はT字型人材を1〜3名、シリーズAは専門性と再現性を持つ人を5〜15名、シリーズB以降は仕組みで回せるチームを30名以上で構成するのが基本設計
SaaSならではの職種(SRE・データエンジニア)の採用タイミングを間違えると技術負債が加速する
ARRに連動した採用予算設計とT2D3の成長カーブに合わせた要員計画がSaaS特有の論点
SaaS企業のエンジニア採用戦略|フェーズ別の採用設計と実践ガイド
SaaSスタートアップの経営者やCTOから、「シリーズAで資金調達したのにエンジニアが採れない」「PMF前にフルタイムを雇うべきか業務委託で回すべきか」「シリーズBで一気に20名採りたいが何から始めればいいか」といった相談を頻繁に受ける。SaaS企業のエンジニア採用には、一般的なWeb企業やSIerとは異なる固有の難しさがある。資金調達のフェーズによって使える予算も採るべき人材像もまるで違い、「一般的なエンジニア採用のベストプラクティス」を適用すると採用後のミスマッチにつながりやすいのだ。この記事では、SaaS企業に特化したエンジニア採用戦略を、シード期・シリーズA・シリーズB以降のフェーズ別に整理する。
フェーズ別クイックリファレンス
項目 | シード期(PMF前〜直後) | シリーズA(成長初期) | シリーズB以降(グロース期) |
ARR目安 | 0〜1億円 | 1〜5億円 | 10億円〜 |
エンジニア人数 | 1〜3名 | 5〜15名(累計) | 30名以上(累計) |
採るべき人材像 | T字型 × 起業家マインド | 専門性 × 再現性 | 仕組み化 × 専門深化 |
主な職種 | フルスタック | バック/フロント専門、テックリード、QA | SRE、データ、セキュリティ、EM |
主力チャネル | リファラル、業務委託 | スカウト媒体、リファラル | スカウト+エージェント+リファラル制度 |
報酬戦略 | 市場の70〜90% + SO(1〜3%) | 市場水準 + SO(0.1〜0.5%) | 競争力あるパッケージ + RSU/SO |
最大の失敗パターン | 大企業型人材の採用ミスマッチ | 急拡大によるオンボーディング崩壊 | 採用基準の引き下げ |
1. SaaS企業のエンジニア採用が「普通の採用」と違う3つの理由
採用支援の実務を通じて見えてきた、SaaS特有の採用難易度を生む本質的な要因を3つに整理する。
「永続開発」への適応力が必要 — SaaSは売り切りと違い、顧客が使い続ける限り改善を続ける。技術負債を意識した設計、後方互換性を保ったAPI設計、段階的なリファクタリング能力が求められる。受託開発出身者が「スキルは高いのにパフォーマンスが出ない」のは、この適応の難しさが原因だ。
ビジネスメトリクスへの感度が求められる — ARR・MRR・チャーンレートへの理解は必須。「この機能を作るとチャーンが何%下がるか」を考えられるプロダクトエンジニア的な視点が、SaaS企業での評価を左右する。
採用フェーズごとに必要な職種が明確に変わる — 以下の表のとおり、フェーズを無視した採用は組織の硬直化か技術負債の加速をもたらす。
フェーズ | 主に必要なエンジニア職種 |
シード期 | フルスタックエンジニア、プロダクトエンジニア |
シリーズA | バックエンド/フロントエンド専門職、QA、テックリード |
シリーズB | SRE、データエンジニア、セキュリティエンジニア、EM |
シリーズC〜 | プラットフォームエンジニア、グロースエンジニア、ML |
2. 市場環境:なぜSaaS採用は難しいのか
doda(2026年3月)のエンジニア・IT系職種の転職求人倍率は10.68倍(全職種平均2.4倍の約4.5倍)。特にSaaS・自社開発企業への転職希望は集中しており、スカウトの返信率は2023年比で約30%低下している。フェーズに応じた戦略的な採用設計が、採用コスト削減と採用期間短縮の両立に不可欠だ。(出典: doda転職求人倍率レポート, 2026年3月)
この数値が示すのは、「良い人材はSaaS企業各社が奪い合っている」という現実だ。エンジニア市場のトレンド詳細はエンジニア採用市場トレンド2026を参照してほしい。
3. シード期(PMF前〜直後)のエンジニア採用戦略
シード期は「正解がまだ見えない」フェーズだ。プロダクトの方向性が週単位で変わる可能性がある。採用する人材が会社の技術的DNA(技術選定・コードスタイル・開発文化)を決定づけるため、最初の1〜3名の選定は経営上の意思決定に近い。
3-1. 採用すべき人材像:T字型×起業家マインド
必須要件:
フロントエンド・バックエンド・インフラを一人でカバーできる技術力
ビジネス要件を自分で解釈し、技術的な意思決定を下せる自律性
「完璧な設計」より「素早い仮説検証」を優先できるマインド
曖昧さへの耐性(仕様が固まっていない状態で手を動かせる)
技術力が高くても「決められた要件を高品質で実装する」スタイルの人は、仕様が流動的なシード期にフラストレーションを抱えやすい。採用ペルソナの設計方法はエンジニア採用ペルソナ設計ガイドを参照。CTO採用の判断基準はCTO・VPoE採用の実践ガイドを参照してほしい。
3-2. 採用チャネルと報酬設計
創業メンバーの直接的な人脈(リファラル)と業務委託→正社員転換が最も有効なチャネルだ。リファラル採用はSaaS業界の人材流動性の高さを活かせる。まず創業メンバーで最低30名のリファラルリストを作成し、個別に連絡するところから始めるのが王道だ。リファラル制度の設計方法はリファラル制度の作り方と成功事例を参照してほしい。
スカウト媒体を使う場合は、候補者一人ひとりへのパーソナライズが必須。「Rubyで開発しています」ではなく、「日次10万リクエストを処理するマルチテナントSaaSのバックエンドを開発しており、現在テナント分離アーキテクチャの再設計フェーズにあります」のように具体的な技術課題を提示する。スカウトメールの書き方はエンジニア向けスカウトメールの書き方ガイドで詳しく解説している。
報酬は市場水準の70〜90%の現金報酬+ストックオプション(1〜3%)の組み合わせが一般的だ。SOの説明では過度に楽観的なバリュエーション予測を避け、べスティング条件(4年・1年クリフが標準)を事前に明確にすることが重要だ。SOの設計方法はストックオプション・エクイティ設計ガイドを参照してほしい。
4. シリーズA(PMF後〜成長初期)のエンジニア採用戦略
PMFを達成し、ARRが1〜5億円に成長するフェーズ。「同じことを、もっと速く、もっと安定して」できる体制を作る時期だ。
4-1. 採用すべき人材像:専門性×再現性
シリーズAでは「何でもやる」から「専門領域で成果を出す」へシフトする。最優先はテックリードだ。シード期の技術負債の整理と、新メンバーへの技術ガイドを両立できる人材が必要になる。テックリードが不在のまま人数だけ増やすと、コード品質がバラつき後から修正するコストが膨大になる。
職種別に採用の優先順位を整理すると次のとおりだ。バックエンドエンジニアはAPIの設計・実装とデータベース設計に強く、マルチテナント環境での開発経験があるとなお良い。フロントエンドエンジニアはReact/Vue/Next.jsなどモダンフレームワークの実務経験とデザインシステム構築経験が重要だ。QAエンジニアは自動テスト戦略の設計・運用とCI/CDへのテスト組み込みが求められる。各職種の評価ポイントはエンジニアの技術面接で見るべき評価ポイントを参照してほしい。
シリーズAの採用人数の目安: SaaSエンジニア人件費はARRの20〜40%が適正範囲とされている。ARR 3億円であればエンジニア人件費は6,000万〜1.2億円、平均年収700万円で計算すると8〜17名規模になる。
シリーズAでよくある失敗: 月に10人以上を一気に採用してオンボーディングが崩壊するケース。採用速度にオンボーディング体制が追いつかず、新メンバーが放置され早期離職→残ったメンバーの負荷増という悪循環に陥る。月2〜3名ペースを上限とし、受け入れ態勢を整えてから増員するのが鉄則だ。オンボーディング設計はエンジニアオンボーディング戦略ガイドを参照。
4-2. 採用チャネル:スカウト媒体を本格活用
リファラルだけでは間に合わなくなる。スカウト媒体の本格活用が必要だ。
媒体と使い分け:
BizReach: ハイクラス人材(テックリード・EM候補)に強い
Forkwell / LAPRAS: エンジニア特化。技術スキルでフィルタリング可能
Green: コストパフォーマンスが高い。中堅エンジニアの採用に向く
YOUTRUST: 副業・転職潜在層へのリーチに強い
媒体の詳細比較はエンジニア採用媒体の選び方ガイドを参照してほしい。
5. シリーズB以降(グロース期)のエンジニア採用戦略
ARRが10億円を超え、組織が30名以上になるフェーズ。「個人の力」から「仕組みの力」への転換が求められる。
5-1. グロース期に本格化する専門職採用
SRE採用のタイミング:顧客数100社超が目安。インフラの安定性がチャーンレートに直結し始めてからでは遅い。詳細はSRE・インフラエンジニア採用ガイドを参照。
データエンジニア採用:データ基盤の整備が遅れると意思決定が「勘と経験」に依存し続ける。SaaSではデータがプロダクト改善の生命線だ。詳細はデータエンジニア採用ガイドを参照。
EM(エンジニアリングマネージャー)採用:エンジニア15名超で必須。CTOがマネジメントとプレイヤー業務を兼務し続けると両方の品質が下がる。
グロース期の採用チャネル多角化: ダイレクトスカウトは引き続き主力チャネルだが、採用担当1名が送れるスカウトの量には限界がある。採用担当を複数配置するかスカウト運用を外部パートナーに委託する判断が必要になる。人材紹介エージェントはシニアクラス・マネジメント層の採用に有効で、SaaS業界に精通したエージェントを2〜3社に絞り密な連携体制を築くのがポイントだ。また、リファラル制度を「制度として回す」ために紹介インセンティブの設計・社内告知の仕組み化・紹介プロセスの簡素化を整備する段階でもある。スカウト運用の仕組み化についてはスカウト運用のPDCA最適化ガイドを参照してほしい。
グロース期のよくある失敗: 採用基準を下げてしまうこと。一時的に人数は増えるが、パフォーマンスの低いメンバーが増えると既存メンバーの負荷が増加し離職連鎖が起きる。もう一つはEMやVPoEの採用を後回しにしてCTOが全員を見るスタイルを続けてしまうことだ。30名以上のエンジニア組織をCTO一人でマネジメントするのは物理的に不可能だ。AI時代のエンジニア組織設計についてはAI時代のエンジニア組織設計と採用計画も参考になる。
6. T2D3と採用計画の連動設計
T2D3とは「ARRが年3倍→3倍→2倍→2倍→2倍と成長する」SaaSの成長モデルだ。
ARRフェーズ | ARR成長率 | エンジニア増員ペース(年間) | 主な採用職種 |
0〜1億円 | - | 2〜5名 | フルスタック |
1〜3億円(×3成長) | 200%+ | 5〜10名 | バック/フロント、テックリード |
3〜10億円(×3→×2成長) | 100〜200% | 10〜25名 | + QA、SRE |
10〜30億円(×2成長) | 50〜100% | 15〜30名 | + データ、セキュリティ、EM |
「人を増やす前に仕組みを整える」が鉄則だ。 増員の正しい順序は次のとおり:
自動化の徹底: CI/CD・テスト自動化・デプロイ自動化を先に整備
ドキュメント整備: アーキテクチャ判断記録(ADR)、API仕様書、オンボーディングガイド
マネジメント層の先行採用: EMやテックリードをチーム拡大の「前に」配置
チーム分割の設計: コンウェイの法則を意識し、チーム境界=プロダクト境界で分割
メンバーの増員: 上記の土台が整った状態で採用を加速
7. 選考で確認すべき5つのポイント
SaaS適性を見極めるための面接質問を整理する。面接の全体設計は構造化面接の設計ガイドを参照してほしい。
プロダクト志向の確認:「ビジネス指標(ARR・チャーン)を意識して開発した経験はあるか?」技術的な選択肢をビジネスインパクトの観点で語れるかを確認する。
不確実性への対応力:「仕様が固まっていない状態で開発を進めた経験はあるか?」シード期〜シリーズA初期では仕様の不確実性が日常的に発生する。
技術負債への向き合い方:「過去に技術負債に直面し、どう対処したか?」リファクタリングの工数を事業サイドに説明して確保した経験があるかを確認する。
スケーラビリティの経験:「ユーザー数・データ量増加に伴うパフォーマンス課題に対応した経験はあるか?」マルチテナントSaaSでの実務経験を確認する。
クロスファンクショナルな協働力:「CS・セールス・PMなど他職種との協働経験はあるか?」SaaSでは技術的に正しいことと事業的に必要なことのバランスを取れるかが重要だ。CSからのフィードバックを開発に反映する、セールスチームの要望に優先順位をつけるといった経験を確認する。カルチャーフィットの評価方法はカルチャーフィット評価ガイドを参照してほしい。
FAQ(よくある質問)
Q1. SaaS経験のないエンジニアを採用しても大丈夫ですか?
SaaS経験は「あると望ましい」レベルで考えるのが現実的だ。Web系自社サービスの開発経験があれば、SaaS固有の知識はオンボーディングで補える範囲が多い。むしろ、プロダクト志向や自律性、不確実性への耐性といった「マインドセット」の方が選考で重視すべきポイントだ。
Q2. PMF前にフルタイムのエンジニアを正社員で採用すべきですか?
PMF前は業務委託からスタートするのも有効な選択肢だ。ただし、創業チームのコアメンバー(1〜2名)は正社員(またはSO付きの共同創業者)として迎えることを推奨する。プロダクトの根幹を担う人材が業務委託のままだとコミットメントの面で課題が出やすい。
Q3. エンジニア採用の専任担当者を置くタイミングはいつですか?
エンジニアチームが10名を超え、年間採用目標が5名以上になったタイミングが目安だ。それ以前はCTOや経営者が採用の中心を担い、必要に応じてスカウト運用代行や採用コンサルタントを活用するのが効率的だ。
Q4. T2D3を目指す場合、エンジニア比率はどのくらいが適正ですか?
T2D3を目指すSaaS企業では全社員に占めるエンジニアの比率は30〜50%が一般的だ。PLG(Product-Led Growth)型では50%以上になることもあり、SLG(Sales-Led Growth)型では30%前後になることが多い。自社のGo-to-Market戦略に応じて調整すべきポイントだ。
Q5. 競合SaaS企業にエンジニアを引き抜かれないためにはどうすべきですか?
エンジニアの引き抜き防止には、(1) エンゲージメントサーベイによる定期的な課題検出、(2) キャリアパスの透明化(次の昇進に何が必要かを明確にする)、(3) 技術的なチャレンジの継続的な提供が有効だ。エンジニアの定着戦略はエンジニア定着化戦略ガイドを参照してほしい。
Q6. SaaS企業でリモートワークを許可しないと採用は難しいですか?
2026年現在、エンジニアの多くがリモートワークを求職条件に含めている。完全出社を求めると候補者プールが大幅に狭まるのは事実だ。シード期のような密なコミュニケーションが必要なフェーズでは、週2〜3回の出社を求めるハイブリッド型が機能しやすい。採用時に勤務形態を正直に伝えることが重要だ。
Q7. SaaS企業のエンジニア採用KPIはどのように設計すべきですか?
量(採用人数・パイプライン数)だけでなく質(Quality of Hire)も含めて設計する。応募→選考→内定→入社の各ファネルの転換率に加え、入社後90日時点のパフォーマンス評価や6か月後の定着率も追跡する。KPIの設計方法はエンジニア採用KPI設計ガイドを参照してほしい。
8. フェーズ別EVP設計:候補者に何を訴求するか
EVP(Employee Value Proposition / 従業員価値提案)は、フェーズごとに候補者に刺さるポイントが異なる。
シード期のEVP「0→1の当事者になれる」 は次の要素で構成される。技術選定からアーキテクチャ設計まで自分で決められる自由度、創業者と毎日議論しながらプロダクトを作る距離感、シード期のSOが持つ期待リターンの大きさ、まだ誰も解決していない課題に取り組む面白さだ。
シリーズAのEVP「成長を牽引する中核メンバーになれる」 では、PMF後のプロダクトをスケールさせる技術的チャレンジ、チームの文化やプロセスを一緒に作れる組織づくりへの参画、少人数組織ゆえのテックリード・EMへの昇進スピードの速さを訴求する。
シリーズB以降のEVP「大きなスケールで成果を出せる」 は、大規模トラフィックや複雑なドメインロジックという技術的な難度の高さ、IC(Individual Contributor)とマネジメントの両キャリアラダー、上場前の成長フェーズへの参画機会が訴求ポイントになる。
EVPは「社内で共有して終わり」にしてはいけない。スカウトメール・求人票(JD)・カジュアル面談・オファー面談のすべての接点で一貫して訴求することが重要だ。JDの書き方はエンジニア求人票の書き方ガイドで解説している。
まとめ:SaaS企業のエンジニア採用は「フェーズに合わせて変え続ける」
SaaS企業のエンジニア採用に「万能の正解」はない。シード期に有効だった手法がシリーズBでは通用しない。以下の3点を常にアップデートし続けることが重要だ。
採るべき人材像の再定義: フェーズが変わるたびに必要なスキル・マインドセットを見直す
採用チャネルの最適化: リファラル中心からスカウト媒体へ、フェーズに合わせて主力チャネルを切り替える
EVPの刷新: 「0→1の当事者になれる(シード)」「成長を牽引する中核メンバー(シリーズA)」「大きなスケールで成果を出せる(シリーズB以降)」とフェーズごとに候補者への訴求を変える
「エンジニア採用がうまくいかない」と感じたら、まず自社のフェーズと採用戦略のミスマッチを疑ってみてほしい。
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